手紡ぎの糸

タイ仕事で一番の楽しみはカレン族の村に滞在すること。
毎回新鮮な手仕事や風景に出会えるし、蒸したてのカオニャオ、野菜たっぷりの料理がとても美味しいです。
いつも1月に行くと昨年末に収穫した綿がザルに並んで太陽の光をたっぷり浴びいます。
手で紡がれた糸の綛(かせ)もたっぷり作られて、これから織られるのを待つばかりです。
手紡ぎの糸は織るための強度を保つために、もち米を水に溶かした液体に漬け込んで固くします(上写真)。
こうしないと織っている間に切れてしまうのです。
だからカレン族のシャツやストール、シーツは最初のうちは固くなってしまうのです。
でも、使っていくと驚くほど柔らかく気持ちよい肌触りになっていきますよ。
今年も手紬の糸で織った大きなシーツやカレン族シャツ、ジャケット用の生地を作ってもらいます。